卒業を目前に,3年生は同窓会入会式を実施しました。わざわざ同窓会の冨永克会長にお越しいただき,言葉をいただきました。
会長さんは,新聞の投書欄へ,50回掲載を目指して,投稿を毎年行っているそうです。今回は28年前に投稿記事を紹介しながら,目標を持つこと,地方公務員の仕事の魅力,ふるさとや地域のことを考えられる人間になって欲しいと話されました。
「自分たちがいつも見慣れているものも,実はとても価値が高いものかも・・・」
「ダイアモンド桜島」の風景は今や年末の鹿児島を代表する風景に。地域の「和牛」は共進会で日本一に。「この福山には,まだまだ宝のように魅力あるものがある」という言葉もありました。
ふるさとを大切にできる人間になって欲しいものです。
「先輩に学ぶ」講話は,近年,高校の先生方にお越しいただいて,1・2年生が進路について学ぶ貴重な機会となっています。
今年度は,福山高校の鶴田紋太郎校長先生にお越しいただきました。
講話は,福山高校のことも後半触れられましたが,基本的には,高校の校長先生として,「高校に関する基礎知識」や「高校生になるということ」「学科の希望」等についてお話しされました。
「『どの高校に進学したいか』ではなく『どんな人間になりたいか』が大切」という言葉が印象に残りました。
「塾で学ぶテクニック」も大事だけど「学校の授業の中での教えを大事にして欲しい」とも。
2年生はこれから進路選択に向けて,1年生は高校進学を見据えて,基礎知識を確実に身に付け,校長先生の話も振り返って欲しいと思います。
「校長先生ですか? あの問題は・・・?」
学年末テストが終わって先週のことです。突然,そのように話しかけられ,「ん? 何のこと?」と戸惑ってしまいました。
生徒玄関横,階段のところに,数学の問題が掲示してあり,解けた生徒が解答を入れる袋まで準備してあります。まさに,ミスターXからの挑戦状です。
「数学の先生方だよね。」って返答すると,「いや,M先生でもないし,N先生でもないって。」との応答。数学の問題は,かなり高レベルの問題で,簡単に解けそうもありません。
今週になって,ようやくミスターXは,N先生と判明。私にも問題をくださいました。
「文系脳」の私は容易に解くことはできませんが,N先生は,生徒たちの柔軟な考え方や解き方をとても褒めておられます。何より難しい問題を前に,一生懸命考えようとする姿勢が素晴らしいです。
見事正解の解答用紙がありましたが「名前なし」でした。控えめな態度に,N先生は「3年生じゃないかな」と一目置かれていました。
この取組は,生徒の知的好奇心を刺激し,高レベルな問題に挑戦しようとする態度を育てます。挑戦しようとするのは一握りの生徒かも知れませんが,学力の高い生徒を一層伸ばす取組もなくてはなりません。
先生方の授業を見ていると,基本的には「基礎的な問題は全員できて欲しい」という姿勢で教えておられますが,授業には「できるなら,もっと高いレベルを目指して欲しい」という内容や問題も含まれています。
近年の学校教育のキーワードは「個別最適化」ですが,これは「生徒一人ひとりの理解力や個性に応じて最適化させた学習の提供を目的とした,次世代の教育スタイル」です。
この取組の一つが,タブレットを活用したドリル問題への取組です。今後,本校でもタブレットの持ち帰りを実施し,生徒一人ひとりの力に応じた学習を進めていきます。
まずは,学習に興味・関心を持ち,積極的に学習に取り組む姿勢が大切です。そうした点から,生徒諸君,「ミスターXからの挑戦状」取り組んでみてはどうでしょうか。