ミスターXからの挑戦状!
「校長先生ですか? あの問題は・・・?」
学年末テストが終わって先週のことです。突然,そのように話しかけられ,「ん? 何のこと?」と戸惑ってしまいました。
生徒玄関横,階段のところに,数学の問題が掲示してあり,解けた生徒が解答を入れる袋まで準備してあります。まさに,ミスターXからの挑戦状です。
「数学の先生方だよね。」って返答すると,「いや,M先生でもないし,N先生でもないって。」との応答。数学の問題は,かなり高レベルの問題で,簡単に解けそうもありません。
今週になって,ようやくミスターXは,N先生と判明。私にも問題をくださいました。
「文系脳」の私は容易に解くことはできませんが,N先生は,生徒たちの柔軟な考え方や解き方をとても褒めておられます。何より難しい問題を前に,一生懸命考えようとする姿勢が素晴らしいです。
見事正解の解答用紙がありましたが「名前なし」でした。控えめな態度に,N先生は「3年生じゃないかな」と一目置かれていました。
この取組は,生徒の知的好奇心を刺激し,高レベルな問題に挑戦しようとする態度を育てます。挑戦しようとするのは一握りの生徒かも知れませんが,学力の高い生徒を一層伸ばす取組もなくてはなりません。
先生方の授業を見ていると,基本的には「基礎的な問題は全員できて欲しい」という姿勢で教えておられますが,授業には「できるなら,もっと高いレベルを目指して欲しい」という内容や問題も含まれています。
近年の学校教育のキーワードは「個別最適化」ですが,これは「生徒一人ひとりの理解力や個性に応じて最適化させた学習の提供を目的とした,次世代の教育スタイル」です。
この取組の一つが,タブレットを活用したドリル問題への取組です。今後,本校でもタブレットの持ち帰りを実施し,生徒一人ひとりの力に応じた学習を進めていきます。
まずは,学習に興味・関心を持ち,積極的に学習に取り組む姿勢が大切です。そうした点から,生徒諸君,「ミスターXからの挑戦状」取り組んでみてはどうでしょうか。
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