平和集会に寄せて その2 ~「平和のために歴史を知る」~
例年,8月初旬に行っている「平和集会」ですが,今年度は7月31日,終業式の日に開催しました。
冒頭,生徒会長からこの平和集会の意義について説明がありました。
発表の内容は,まず新型コロナウイルス感染症の流行により,自分たちの周囲で発生している問題について切り込んだものでした。それは失業者の増加,生活苦,人権侵害の事例等,当たり前のことが当たり前にできない状況と,そこを要因とした人間の弱さについて触れたものでした。
また,ワクチン開発やWHOを舞台とする,国際社会の中で対立し合う大国の状況を説明したものもありました。
一方,発展途上国の状況に目を向け,貧困にあえぐ子どもたちの様子や長年続く内戦に,子どもが兵士となり闘っていることにも触れました。
そして,日本のこれまでの歩みを発表しました。日本の歴史を「戦争」の視点で振り返ることで,現在の状況を大切にしたいという考え方に結びつきました。
さらに,まとめでは「平和を維持していくために歴史を知る必要がある」というフレーズが印象深く残っています。
新型コロナウイルス感染症の問題も,平和について考えることも,今の自分たちの生活と比較したり,関係していることを確認したりして,考えていくことが大切です。
その点について,生徒たちが長年続いている「平和集会」を,今の自分たちの目線で捉えた内容で,発表したことが素晴らしいと思います。
今後も国際社会のことや,日本の歴史を学び,平和を愛する人間に育って欲しいと思います。
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